株を始めたから本で勉強しているんだけど、本には書いてないことがありそうで不安
初心者が見落としがちなミスを教えて欲しいです
カン違いで失敗したくないなあ。。
こんにちは、トモゾウです。
この記事を書いている僕は、投資歴10年ほど。
初心者のころに本で勉強しましたが、いまだに知らなかったことが、あとから出てきたりします。
今回は、株初心者が「え、そうだったの」と、なりがちなカン違いミスについて解説していきます。
株初心者がやりがちなカン違いミス7つ
これから以下の7つについてお話しますから、気になるところを読んでください。(タップすると、そのトピックまでジャンプします)
カン違いミス①:株価によって呼び値がちがう
「呼び値」というのは、株を売買するときの価格の値幅(刻み値)のことです。
じつはこの呼び値が、株価の大きさによって変わるのです。
株価 | TOPIX100構成銘柄 | その他の銘柄 |
---|---|---|
1,000円以下 | 0.1円 | 1円 |
3,000円以下 | 0.5円 | 1円 |
5,000円以下 | 1円 | 5円 |
10,000円以下 | 1円 | 10円 |
30,000円以下 | 5円 | 10円 |
50,000円以下 | 10円 | 50円 |
100,000円以下 | 10円 | 100円 |
300,000円以下 | 50円 | 100円 |
500,000円以下 | 100円 | 500円 |
1,000,000円以下 | 100円 | 1,000円 |
このようになっており、株価が大きいものは、呼び値の幅も大きくなっています。
ざっくり言うと、株価が1つ分上がるときの値幅がちがうということです。
たとえば、、
「TOPIX100構成銘柄で株価5,000円の銘柄」のばあい
5,000円 → 5,001円 → 5,002円 → 5,003円 → …
「TOPIX100構成銘柄で株価50,000円の銘柄」のばあい
50,000円 → 50,010円 → 50,020円 → 50,030円 → …
注意)50,000円 → 50,001円 → 50,002円 → 50,003円 → …ではない
となります。
株価が大きい銘柄を取引するときは、株価の変動で含み損益に与える影響も大きくなるので、注意が必要です。
カン違いミス②:10%の損失は、10%の利益では埋められない
100万円を元本に、10万円の損失を出したとします。残りは90万円ですね。
初心者は今度は10万円の利益を出せば良いと考えます。
カン違いはここからなのですが、100万円から90万円にすることと、90万円を100万円にするのでは、その労力に差が出ます。
なぜかと言うと、、
100万円 → 90万円 … 10%の損失
90万円 → 100万円 … 11.1%の利益
つまり、10%の損失を埋め合わせるには11.1%の利益が必要なわけです。
損失の率が大きければ大きいほど、あとから取り戻すのが大変になります。
ですから、「早めの損切り」が必要なんですね。
カン違いミス③:株価の大きさと企業の大きさは関係ない
企業の大きさは「時価総額」で決まります。
「時価総額」=「株価」×「発行済み株式数」で決まります。
つまり、時価総額が大きい銘柄でも、たくさん株式を発行していれば、株価は小さいということです。
たとえば、、
株価 (円) | 発行済み株式数 (千株) | 時価総額 (百万円) | |
---|---|---|---|
トヨタ | 2,390 | 16,314,987 | 38,992,820 |
ホンダ | 3,473 | 1,811,428 | 6,291,090 |
トヨタ | ホンダ | |
---|---|---|
株価(円) | 2,390 | 3,473 |
発行済み株式数 (千株) | 16,314,987 | 1,811,428 |
時価総額 (百万円) | 38,992,820 | 6,291,090 |
このように、ホンダの方が株価は大きくても、トヨタの方が企業として(時価総額)は桁違いに大きいですよね。
このように、株価の大きさと、企業の大きさは無関係です。
カン違いミス④:単元がなにかを理解していない
「株価」=「買える値段」ではないです。
日本株のばあい、最小で買える単位(単元)は100株からです。
2単元なら200株です。150株で買うことはできません。
ただしアメリカ株・投資信託・ETFなどは、それぞれ単元がちがうので、確認が必要です。
カン違いミス⑤:業績が良ければ株価が上がるわけではない
キホンとしては、業績がよければ株価にもよい影響があります。
しかし株価には「先見性」があります。
株価は「事実」よりも「期待」を、先行して反映します。
ですから、いまの業績がよくても、みんながこの先の経営に不安をもつと、じっさいの業績とは関係なく株価は下がってしまうことがあります。
これが株のムズカシイところです。
カン違いミス⑥:配当が多ければ多いほど良いわけではない
儲けをちゃんと出している企業は、利益の一部を株主に還元する「配当」を出します。
初心者は「配当利回りが高いほど良い」と考えがちです。
しかし、あまりに配当利回りが高すぎる企業は危ないです。
企業が株価を維持するために、ムリに配当を出している可能性があるからです。
そうせざるをえない企業は、経営に問題を抱えているので、この先も同じように配当を出し続けることは困難です。
減配もしくは無配となったときに、株価がイッキに下がるリスクがあります。
カン違いミス⑦:ノーリスクの投資法を探してしまう
投資に慎重なのは良いことですが、臆病になりすぎると、なにもできません。
臆病な初心者は「ノーリスクな投資法」を探しますが、そんなものは存在しません。
「ノーリスクで儲かる」をうたう商品があったら、それは間違いなくサギですね。
投資にリスクはつきものです。
「リスクを自分が許容できる範囲内に限定して、利益を狙いにいく」というのが正しい姿勢です。
初心者は「ノーリスク」ではなく「ローリスク」から始めましょう。
カン違いミスを防ぐ方法は(ない)
本はすべてのミスをカバーできない
本はページ数の成約があるので、すべてを網羅することは出きません。
仮にできたとして、それはとても分厚い本になるでしょう。
そんな本は初心者は読みませんから、買われません。
初心者に向けた本を売るには、なるべく細かいことを省いて、うすい本にします。
ですから、あとから知らなかったことが次つぎと出てくるわけです。
Webの知識はミスを事前に防げない
Web上にある初心者向けのページも同じようなものです。
細かい内容については、検索をしなければなりません。
しかし、そもそも知らないことは、検索しようがありません。
ですからWebの検索でも事前に防ぐことはできないです。
経験しながらミスを減らしましょう
事前にすべてを知ることは不可能ですから、ミスはしてしまうものと割り切るしかないです。
この記事を株を始める前に見たのであれば、あなたはラッキーですが、カン違いミスはここに書いてあることが全部ではありません。
ここに書いてあること以外のカン違いミスも、これから経験していくと思うので、そのつど勉強しましょう。
【悲報】これからもミスは無くならない
僕も最近ミスして知りました
じつは、上に書いた「カン違いミス①:株価によって呼び値がちがう」は、僕自身さいきん知ったことだったんです。
むかしは「買ってひたすらガチホ」だったので、そういう細かいことを、気にしたことなかったのです。
しかしデイトレをするようになって、「なんか銘柄によって、同じように損切りしたのに、損の金額がちがうな。。」と気づき、調べて知りました。
このように、投資スタイルを変えたとたんに気づくこともあります。
カン違いミスとつき合って、一生勉強
株式投資をしていると、知らないことが無限に出てきます。
先ほども言ったように、カン違いミスを事前に防ぐことは不可能なので、経験しながら学んでいきましょう。
大事なのは「カン違いミス⑦:ノーリスクの投資法を探す」で触れたように、リスクを限定しながらミスをしつつ、勉强して改善ですね。
まとめ
- 株価によって呼び値がちがう
- 10%の損失は、10%の利確では埋められない
- 株価の大きさと企業の大きさは関係ない
- 単元の概念を理解していない
- 業績が良ければ株価が上がるわけではない
- 配当が多ければ多いほど良いわけではない
- ノーリスクの投資法を探してしまう
初心者にオススメの勉強を、コチラの記事にまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください!
今回は以上です。ありがとうございました。